OpenTelemetry(OTel)
概要
OpenTelemetry(OTel)は、テレメトリデータ(トレース・メトリクス・ログ)を 収集・生成・エクスポートするためのオープンな標準 です。CNCF のプロジェクトであり、特定のベンダーに依存せずに オブザーバビリティ を実現できる点が最大の価値です。書籍『実践 OpenTelemetry』は、この標準を組織に導入する実践を扱います。
構成要素
- API / SDK — 各言語でテレメトリを生成するためのライブラリ
- 計装(Instrumentation) — アプリにテレメトリ生成を組み込む。自動計装と手動計装がある
- OTLP(OpenTelemetry Protocol) — テレメトリを送る標準プロトコル
- Collector — テレメトリを受信・処理・複数のバックエンドへ転送する中継コンポーネント
扱うシグナル(オブザーバビリティ の3本柱)
- トレース(分散トレーシング)
- メトリクス
- ログ
導入の意義
- ベンダーロックインの回避 — 計装を一度行えば、送り先(Datadog, Grafana, Jaeger など)を差し替え可能
- 組織全体で一貫したテレメトリ基盤を構築できる
- クラウドアプリケーション設計原則 の「運用を見据えて設計する」の実装手段